差異とか距離とか

 公式サイトやこのブログや以前Facebookなどでも書いてきた事で、森本浩司さん(※僕はアニメ監督の晃司氏とは別人なので注意)はアニメ業界に入れなくなるけどそれでいいの?などと勘違いした書き込みしてくる連中とかもいますが、そもそも僕のデザインをアニメとして原画動画描けるだけの実力のあるアニメーターなんかほとんどいるわけ無いだろ!!(笑)って話で。

 ていうか業界ってもうロボット絵でもキャラ絵でも、ガ●●ムとかよくあるロボット絵やブーム的キャラ絵に方向付けられてしまっているし、なんていうか人間じゃないキャラといえばバトルにしか使えないとか戦闘的過ぎるとか・・・など、監督脚本演出作画と頭が「非人間キャラはバトルもの」って凝り固まってしまってるから。なんていうか自分が作家としてやりたいアニメが出来るスタッフってもう多分業界には(アニメ作れる人数実数がもはや)いる筈もないだろうなと思ってるので。

 そもそも自分のデザインしている宇宙人系や機械神や神々系のキャラ(「Nectaful-ααα」に掲載)ってのは、普通のアニメの人間キャラと違う、宇宙人の身体構造とかを構造デザインしてるわけで。アスカとかツバサとかならまだ近い気もするけれど。プラネットフレーム系のロボ的デザインでもそうだけど、あれも構造から違うデザインじゃないですか。ほとんど動画で動かせるアニメーターはいませんよ。日本国内であれを動かそうとすると結局今なら3DCGって事にしろって人々がいるんだろうし自分もそれは最妥協案としてはありえるかなと思うけど、でも手描きで出来ないなら自分は業界と組みたくも無いや、って考え方ですから。つまり完全に実力の差異の問題です。

 もちろん自分にも描きづらい領域とか、CGアート的なものは(以前はX68000の6万5000色(実質半分の色数だが)で描いてた時代もあったけど)上手く無い。最近特に視力がやばくなってきたので、もう肉眼で紙の上で描いて、ちゃんとリアル原稿が残るもの以外を描きたくなくなってしまったんだよね。もしくは併用技法とか・・・絵でも立体でも手作り感のある方がよくなってしまったので。

 そういうのならいわゆる上手いCG絵師の人達が大勢いるので・・・自分はそういう方向では無くなってしまったんだろうなと。(そもそも元々違うんだろうなと)

 

 ていうかロボットなんて特に自分自身にあってて見慣れててモチベーションも沸く、っていうデザイン(例え過去のありもののバリエーションでも)じゃなきゃ描けないって原画の人達が殆どだし、今はほぼロボット作品はCGに頼ってるじゃないですか。

 あの某F●S作者氏のアニメ映画だって、結局他人(原画動画)がロボット絵を作画する事が出来ずに作者氏が全ロボ絵を描いたみたいな感じでしょ?でも仮にあのアニメを見てああいうロボ作画をしたい人がいる(成長する)なら、あの作者氏と組んで仕事をすればいいわけだし。ガレージキットやフィギュアなど、立体でもそうだよね。みんなやりたい業界公式デザインの方にしか飛びつかないですよ。モチベーションの問題で。「あの公式ロボを作りたくて原型師になった」って人々もいるし。

 で、他のロボットアニメのアニメーターなどでもそうなんだけど・・・・結局は自分のデザインを描けると思えない。やっぱりやるからには上限でデザイン画を描いちゃうだろうし、そうなると作画が他人には無理だと思う。想定できないんだよね。そもそも演出的意見を自分が言ってもその通り描いてもらえるのかどうか解らないし。(※注:自分の年齢なりの事を言ってます)

 結局デザイナーなんて、僕だって、自分の描くデザインが一番イイ!!!!!って思ってるに決まってるじゃないですか。全部が全部一番だとも思ってないけど。

 自分は結局個人作家だから、やっぱり自分のデザインは自分で描きたいし、立体なら自分の場合オブジェみたいなものだろうけど、作りたいよね。そういう距離や差異ってのはいかんともしがたいので「業界に入れなくていいのか」とか馬鹿な事言ってる連中には、「なら僕のデザインの難しいのを手描きで動かせるの?」「立体として作れるの?」って言えば、ほとんどが「無理です」って言ってくるだろうし・・・・

 ・・・でも言うまでもなく、その辺は、解ってる業界人の方がはるかに多いと思う。絵が描ける側の方が理解できるよね。そこを理解してもらえてる点では、助かってます。

 

 無駄な期待をさせられる話とか聞きたくないので。

 

 (※ 追記: つまり、僕のデザインを描く事も出来ない人々に、仲間に入れてやろうかなどと言われた所で、ただ毎度のパターンで利用されるのがオチじゃないですか。そういう業界には興味ないよね、って事で。

    でも、僕についてのそういう事情とか抜きに幸いにもイイ作品を見れた場合は、若い頃みたいに感想書けるかもしれないし。その程度の事だよね。)

 

 (※※ 追記2: もっと根本的な問題として、僕と業界とでは作品テーマというか、作品を作る上でのイデオロギーみたいなものが根本的に異なるんだと思う。

     例えば僕が自身の身近な所からアイデアやテーマを出した所で、業界というのは結局アイデアは大量消費してそれで金稼ぎするのを史上原則としてるわけだし、だから業界は常にネタ枯渇しているし、世俗的なワンパターンな思考で許されるんだろうけど、でもそういうのにならされた各アニメ製作現場というのは、要するに僕にとっては「イデオロギー的に使い物にならなくなってる所」ばかりだったりするじゃないですか。そこだよね。

     僕は何度も言ってるけど、思想信条や政治支持などイデオロギー主張をするタイプの作家なので、「絵描きやエンタメが思想信条の主張をするな」みたいなレベルの業界じゃ駄目だなぁと、もうン十年思ってきたけれど、でも相変わらず変わってないし、そういう意味では使い物にならない所ばかりなので、自分のデザインでも企画でもまかせられない。

    でも他の漫画作品とかのアニメ化だと、これは上手く作ってるしテーマも認めうるものだなぁ、と思うアニメはちょくちょくあるわけなんで、そういうアニメは見ていて胸がすく思いがするし、割と自分のサイトなどで支持してきたよね。(まぁでもヤ●トとかセ●ムンとか、過去作品として、って感じなわけですが。いつまでも普遍的に正しいって作品とはまた違う。思い出だから容認できる、って作品もあるんだよね。当時嫌いだったけど今なら良いと思う作品、ってのもあるじゃないですか。  10/24 19:26)